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「ぼくらの昭和オカルト大百科 70年代オカルトブーム再考」 初見健一著 

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著者はきっどさんより3歳年下だから
ここで紹介されている70年代のオカルトブームは、
きっどさんもリアルタイムで体験している。

ノストラダムスの大予言
ユリ・ゲラー
ツチノコ・ケサランパサラン・オリバーくん・ニューネッシー
こっくりさん・キューピットさん

この辺りは「ちびまる子ちゃん」にも出てくるよね。
あと「引田天功の大脱出シリーズ」なんて懐かしいね~
二代目に当る現プリンセス・テンコーの師匠ね。
確かプリンセス・テンコーも朝風まり時代に一度代役で挑戦してた。

当時は何故こんな「オカルトブーム」がやってきたかと言うと
この本の中でも語られてる通り、当時は非常に不安の多い、暗い時代であったからである。

そう書くと現在20代より若い方は訝しがられるかも知れない
「当時は高度経済成長期じゃなかったの?」
「大阪万博で『人類の進歩と調和』とか明るい未来を描いてたじゃあ?」

いえいえ、キューバ危機の時よりは幾分緊迫感は遠のいたけど
まだまだ冷戦真っ只中、いつ第三次世界大戦、核戦争が起こっても不思議じゃなかった、
ベトナム戦争も泥沼化していてサイゴン陥落するのは75年だ。

「ゴジラ対ヘドラ」なんてトンデモ怪獣映画が東宝チャンピオン祭で上映されるくらい
公害の酷さは、現在の中国より上だったかも?
水俣病とか、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、の地方だけじゃなく
ふつーに内の街でも「光化学スモッグ注意報」が乾燥注意報並みに発令されて、
その度毎に体育の授業が中止、我々は校庭で遊ぶ事さえ出来なかった。
今でも映画化されたりしてるが70年安保に破れて学生運動は収束していたけど
連合赤軍のテロが国内外で巻き起こされ、ハイジャックとかもようあった。

90年代よりも「世紀末」だった70年代、
伝えるテレビも現在とは比べものにならないほど放送コードが緩かったので
かなり誇張して、裏づけも取らずに、やらせ満載で、オカルトを垂れ流していた。
映像が残っていたとしても地上波での再放送なんて絶対無理だから。

そんな怪しげな時代にちょっとタイムスリップしてみたい貴方には
是非、一読して頂きたい一冊。

そうそう日本テレビ放送の
「石原慎太郎の国際ネッシー探検隊」
って番組等々、現日本維新の会ウエスト代表の石原慎太郎の名前がやたらと出てくる。
当時からこのおっさんは、たいがい胡散臭かったのである。


ペタしてね

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