「平清盛」内で戦のシーンが少ないのは、予算削減の為ではなく
平家が天下を獲ったのは(この時代に天下って?)武力だけではなく
「経済力と政治力」との平和主義のNHKからのメッセージなんでしょうな。
だから今回も伊藤忠清に
「武力だけでは渡っていけぬ世になったと言う事ですな」
と嘆かせている訳なんだけど、
いやいや「武力でのし上っていける世」の歴史って始まったばかりとちゃうん?
「武官」から「武士」へと変化して、行政内に入り込んで、
なんて世の中は、今正に清盛が作り上げている最中。
それともいつの世にも「昔は良かった」と言う輩が居たって事??
物語の中でしばしば後白河法皇と平清盛を
「新しい世を作り上げようとしていた」と対等に描くが
身分はともかく、能力的に両者は比べる事自体無理がある。
後白河法皇は歴代天皇の中でも指折りの暗愚で知られてるのに、
「新しい世を作る」なんて発想自体無かったと思える、
単に流し流され、「鹿ケ谷の陰謀」なんかを引き起こし
今更ながら崇徳院の怨霊に怯えだすんですな。
そんなレベルですなこいつら!