3時間57分と言う
興行的な事を全く無視した上映時間の長さを全く感じさせない。
(「人間の條件」なんぞは、堪忍してえな~と思ったけど)
それは、新興宗教から義理の妹を救い出す、
と言う重苦しいストーリーにも関わらず
あちこちに散りばめられた「猥雑さ」にあるのだろうか?
いや、やっぱり園子温監督にして
「もはや狂気とも呼べる領域に達した彼女の芝居にすべてが圧倒された」
と言わしめた満島ひかりの演技に尽きるであろう。
Folder5という沖縄アクターズスクールのアイドルグループ出身で
女優に転向後、「デスノート」なんかでまずまずの役を貰いながらも
所詮は「可愛い女の子」の役どころでしかなかった彼女の中に
「憑依系」と評されるまでになる才能を見出し
よくぞ「愛のむきだし」に抜擢したものである。
満島ひかりばかりに注目が行くが
主演を務める「AAAのNissy」こと
西島隆弘も、もっともっと評価されても良いはず。
(新人賞総なめで、充分評価されてる、って説もあるが)
「外交官 黒田康作」を見てても巧いと思ったし、
シンガーとしては見た目が「ゆず」の北川悠仁と被るし
この際、俳優に専念して頂きたいとの希望したい。
(AAAファンの皆様、スイマセン)
とにかく観なはれ!
映画館での上映時は最近の映画にしては珍しく
インターミッション(休憩)が入ったそうだけど
DVD、ブルーレイをレンタルして家で見る場合は
先にトイレを済ませておくように。
貴方は決して途中で「Pausu」を押すことが出来なくなるから。
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