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意味がわかると怖い話1412 「左脚」

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少女は後天的に片脚がなかった。
あるとき、少女のもとに神がやってきた。

「少女よ。そなたに脚を与えよう。好きなものを選びなさい」

そういうと、神は無数の脚を少女の前に並べた。
牛、馬、カエル、ブタ、カラス、羊、サイなど様々な脚があった。
散々探して、やっとのことで人間の脚を二本見つけた。
一本は毛むくじゃらの男の脚。
もう一本は可愛らしい少女の右脚そっくりの左脚。
少女は迷わずその脚を選んだ。

神は怪訝そうに
「それでよいのか?後悔はしないな?」
少女はニッコリと肯いた。
「少し時間が掛かる。晩まで待ちなさい」
そういうと、神は少女の前から消えた。

その日の夕食のとき、少女は泣いた。


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