荒木村重に次いで、また史実を無視した勝手な伏線である。
フィクションのドラマならそれでも良いが、「大河ドラマ」たるものこんな有り得ないシーンをでっちあげらても。。
確かに安国寺恵瓊はこの当時、優秀な外交官としてあちこちに手を伸ばしており
実は毛利家と織田家も恵瓊によって通じていたと言われているんだけど
(友好関係にあった訳ではない)
小寺という吹けば飛ぶようなイチ地方豪族の、それも家老如きに
通天橋で有名な、かの京都・東福寺のナンバー2の安国寺恵瓊、
武士で言えば大名格、かなり偉い人なんである、
それがミニ豪族の家老如きにわざわざ逢いに寄るなんて有り得る事ではない。
ただ、この後に恵瓊が毛利方に付かせた宇喜多直家を官兵衛の調略で織田方に寝返らせた、
って間接的な因縁があったんだけれど。
後藤又兵衛も登場!
これが黒田長政との確執の始まり。
光が我が子同然に可愛がり過ぎたのが「勘違い男」後藤又兵衛を誕生させたと言って良い。
陰湿な長政が己の代になって「奉公構」を回した事により、
黒田家を出奔した又兵衛が他の大名で仕官出来なくなり、
結果的にそれが大阪の陣での後藤又兵衛伝説を生むんだけどね。
まあ長政は嫌な奴であるが、又兵衛もかなりの勘違い男であった事も確か。
どっちも、どっち、武士なんぞ器の小さいモンである。
あっ、えらい評判悪かったナレーションの藤村志保が
圧迫骨折って事で広瀬修子アナに変更。
藤村志保は75歳、広瀬修子も69歳とは言え、そこは本職
一気に舌滑が良くなりました。