ある日、私は町を歩いていたところ、
急にお腹が痛くなった。
近くにトイレは無いかと探したところ、
運がよく近くの公園に公衆トイレがあった。
助かったと思い、すぐさま駆け込んだ。
中は公衆トイレとは思えないほど白い壁、床。
しかし私は一刻を争う状況だったので、
大便の個室に入ろうとした。
だがそのドアには落書きが書いてあった
「入ッタラ出ラレナイ」
何のことだか分からないが、
ドアを開けすぐに用を足す。
何とか間に合ったが、
ふと前の綺麗な壁を見ると落書きが。
前の壁は何にも無い真っ白な壁である。
落書きなんて・・・と思いつつ、
その落書きの内容を見ると
「左ヲ、ミロ!」
私は左を見た。
そこにはさっき入ってきたドアがある。
そこにも落書きがあった。
「反対側ヲ、ミロ!」
そのドアの反対側、
つまり私から見たら右にある壁を見た。
何にも無い真っ白な壁、
そこにも落書きがあった。
「右ヲ、ミロ!」
私から見たら後ろの壁である。
私は多少無理をしながらも後ろの壁を見た。
そこには何にも無い真っ白な壁があった。
私はもう出られない。