作者直々の回答があるので丸々書いておこう、
ちょっとややこしいよ!
きっどさん今ひとつ判ってないよ!
Dは花の写真がとてもよく撮れていることに気をよくし、
それを大きく引き伸ばしてどこかの写真コンクールに応募しようとして、
写真屋に相談した。そこで店の主人からトリミングについて教えられた。
トリミングとは、フィルムに写った撮影画面全体のうち、端っこに余分なものが
入り込んでいればそれを取り除く目的で、または構図を整える目的で、
画面の上下左右の端をカットしてプリントすることである。
コンクール応募等の本格的なプリントではよくおこなわれることだ。
Dはまた次のことも教わった。
ネガフィルムを写真屋に出して普通に同時プリントしてもらうと、
いわゆる機械焼きの自動プリントになる。
このプリントでは、フィルム撮影画面と印画紙の縦横比の違いから、
ネガに写されたコマの端っこ数%(特に左右)は自動的にトリミングされてしまい、
プリントされないのが普通である。ネガのコマ全体をプリントしてもらうには、
プリント時に「ノートリミングで」と指示しないといけない。
Dが見た問題の心霊写真はこの機械焼きの自動プリントであり、
ネガのほうにはそれより少し広い範囲が写っているはずである。
Dは心霊写真のコマ全体を見るためにノートリミングでプリントしてもらった。
すると問題の写真の右端に、旅館の仲居さん(シャッターを押してくれたのとは別の人)
の半身が見切れており、やはり頭から白い手が生えている。
その手は半分しか写っていないため指が何本立っているかは分からなかったが、
Dが旅館に問い合わせたところ、Cの死とEの死の間、つまり4番目に
仲居さんが一人亡くなったことが確認できた。
Dの頭に生えた手が教えていたのは「4」ではなく、「5」で立てた親指から
さらにもう一度親指を寝かせた「6」の意味だったのである。
Dはいよいよ自分の順番が来たことを悟り、自殺した。
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《解説編》意味がわかると怖いコピペ684 「次は俺の番」
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