語り手とたけるくん達は、会社をリストラされたサラリーマン。
それを家族に気づかれないように、朝家を出て公園で時間を潰している。
『「あ。休み時間が終わっちゃう」と、たけるくんが言いました。
ボクが笑いながら「だいじょうぶだよ。まだまだ休み時間はあるよ」というと、
たけるくんも「そうだね」といって、ふたりで笑いました。』
これは単に今は会社で時間に追われる必要が無くなった、
だけではなく、
「失業保険の給付が切れるまで、まだまだ時間がある」って意味かも知れない。
『同僚の鈴木さん』はたけるくんの事。
語り手と別れた後に自殺した。
「元同僚」ではなく『同僚』って言ってる処を見ると
奥さんはリストラに遭った事にまだ気づいてないのか?
それともこの期に及んでまだ気づかぬフリをしてくれているのか?
後者のような気がする。。。もっと哀しい。