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意味がわかると怖い話1072 「コインの裏表」

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ある数学の教授がいた。彼は家に帰る途中に1枚のコインを拾った。
片面には三角形の模様、もう片面には星の模様が彫ってあった。
教授は確率について研究をしていたので、
このコインの「裏」の出る確率をしらべようとした。

しかし、教授はどっちが「裏」かわからない。

翌日、教授はいろんな人にこのコインのことを尋ねてみた。
しかし、皆見たことすらないという。

その日から、教授は常にコインを持ち歩き
人に会えば、その度コインについて訊いていた。
暇があればコインを投げて、出た面をチェックしていった。

それからどれくらいの月日が経っただろうか、
どれくらい教授はコインを投げただろうか、
ついに「三角」の出る確率と「星」の出る確率が割りだされた。
三角…25%  星…75%
信頼できる確率である。

しかし、教授は「裏」の出る確率が知りたかった。

結局どちらが「裏」かわからないまま

教授は死んだ


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