猫や犬が、何も居ない場所をじっと見ていたり、吠えていたりすると、
その場所に、人間には見えない何物かが存在する、
なんて言われている。
と言う事は語り部の斜め後ろには、幽霊か妖怪が居る。
「物」でも「モノノケ」でもなく「者」なので
妖怪ではなく人間の霊だ。
じゃあ何故、猫は語り手が見えないのか?
語り手は、普通の人間でも、幽霊や妖怪でさえない。
可能性としては透明人間、しかも気配さえも消せるハイパー型の。
ハイパー型透明人間の直ぐ後ろに、別の人間の霊。
その片方だけは見える猫。
シュールな画である。