「おい!開けろ!そこにいるのはわかってるんだぞ!」
ドンドンドンッ!
扉が悲鳴をあげるほど激しく叩きながら叫ぶ男。
奴は殺人犯だ。俺と彼女を殺しに来たんだ…。
俺たちは修学旅行で、ここ京都に来た。
だが、宿泊先のホテルで殺人が起きた。
みんな殺された…アイツに!
そして、俺たちだけが生き残った。
俺は彼女を必死に守った。
彼女だけは必ず守りきる!
「おい!早く開けるんだ!はや…」
…!?
急に静かになった…諦めたのか…?
『ドサッ!』
扉越しになにか倒れた音がした。
『ガチャッ!』
いきなりドアが開いた
恐る恐る部屋の中を覗いた…。
「くそッ…」
アイツは………彼女に首を包丁で刺された状態で絶命していた。