「金星の太陽面通過」
正確には
「金星の日面経過」
天文用語では大きな天体の前面を小さな天体を通過する事を
「経過」
反対に小さな天体が大きな天体に隠される事を
「掩蔽」
って言いますな。
「アルデバランの掩蔽」とか言うと
おうし座の一等星が月の後ろに隠れるんですな。
明日は
太陽→金星→地球
の順番で並ぶので「経過」
ですな。
これは日食の
太陽→月→地球
と同じだけど、金星の見かけの大きさが月よりも遥かに小さいので
皆既金食も、金環金食も起こらない。
太陽面を、ちょっと大きな黒点が6時間半くらいかけてゆっくり通過するだけ。
ここで金環日食の時に使った日食メガネ・日食グラスの出番なのだが
金星の視直径は太陽の約3%くらいなので、
視力1.0以上の方ならなんとか見分けられるか?ってぐらい。
タイムスケジュールは
第1接触 7時11分頃 (金星の端っこが太陽にかかる)
第2接触 7時28分頃 (金星の全体が太陽面に入る)
食の最大 10時30分頃
第3接触 13時30分頃 (金星が太陽の反対の端っこにかかる)
第4接触 13時47分頃 (金星が完全に太陽面から離れる)
太陽面を時計で言うと10時の方向から進入して3時の方向へ抜ける。
金星の太陽面通過は金環日食ほどドラマチックではないが
約120年に2回と地球規模で非常に珍しい現象。
(周期がとてもややこしい)
前回は8年前だけど、次回は2117年12月、
たぶんこれが人生最後の日面経過。
この前作った自作日食フィルターをいおすくんズームに装着して撮影だい!
日食と違って、太陽の輝度は殆ど変わらないので
ふつーに太陽面の黒点を撮影する設定で。