源為義が
嫡男・義朝ではなく弟の義賢に譲り物議を醸した
源氏重代の刀「友切」であるが
歌舞伎の「戻橋」等でお馴染み
源頼光が四天王の渡辺綱が一条戻橋で鬼の腕を斬った時に使われたのがこの刀なんですな。
元々は「髭切」と呼ばれていた物を
戻橋の一件で「鬼切」
為義の頃には夜に獅子の鳴くような声で吠えたので
「獅子ノ子」
更には長さの違う兄弟刀の長さが短くなったのがこの刀の仕業と
「友切」
と次々と名前が変わっていった。
その後、義朝の代となって(結局手に入れてるし)
己の軍才の無さをこの刀のせいにして、ブーたれてると
大菩薩からの
「それは友切という名のせいである。名を髭切に戻せば剣の力も戻る」
示現で結局元に戻したとか。
現代でもありますな。
芸能人が占いや霊能者に言われて散々芸名を変えた挙句に
結局元の芸名に戻るって。
もう一本の源氏重代の刀『膝丸』も次々を名前を変えた後に
義経の手に渡り、最終的には髭切と共に頼朝の下へ集まるんですな。