小学生の時、勉強も運動も苦手な同級生であるAを何度もいじめた。
そんなAは中学生になり、授業中寝てるのに常にテストは満点。学校行事もAが運営の役をすると、必ず大成功だった。
不思議に思った俺はAを呼び出してなぜか問い詰めた。するとAは「実は僕、少し先の未来が見えるんだ。
普段と違う行事やイベントは特にクッキリと見えるんだ。」と言う。
俺が羨ましいと言うと「僕は未来なんか見えない方がいい。もし君が欲しいなら、卒業式の前日にこの能力をあげようか?」だと!やったぜ!
そして時は流れ…とうとう卒業式の前日、Aに呼び出された。
能力を受け渡すには「儀式」のようなものがいるとかで、1分間程俺に耳を塞がせて何やら小声で呪文(?)を唱えた。
儀式が終わるとAは未来が見えなくなり、俺は未来が見えるようになった。
(すげぇ、ホントに見える!確かに明日の卒業式がハッキリと見える!!)
高校では彼女も出来て、大学、そのまま一流企業に就職。結婚。幸せの絶頂だった。
そして「今」少し後悔している。
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意味がわかると怖い話1572 「未来が見える」
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