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69年目の「広島原爆の日」に

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日曜深夜、読売テレビ「NNNドキュメント'14」で
『無言の語り部~ヒバク遺品は訴える~』
という番組を放送していた。

69年経ち、被爆者の平均年齢は80歳に迫ろうとしている。
即ち、だんだんと被爆者の方々から直接お話を伺う機会が失われつつあると言う事。
そして被爆者の方々も「無言の語り部」である遺品や資料を手元に置き続けるのか、
自分達が居なくなった後の事を考えて原爆資料館に寄贈するか、の葛藤に悩む。
との内容。

原爆資料館も、あのおどろおどろしい人形達を撤去して資料の展示へと方向転換している。
これに関しては、我が国の「原爆アレルギー」 を希釈して、
軍備拡張・核保有へ突き進みたい安倍ポチ内閣の意向が働いていないかとの懸念を持つが
(この番組の制作自体は広島テレビとは言え、自民党喧伝放送局・日テレ系列だし)
それでも、原爆投下というアメリカ軍による史上最大の人体実験の残虐さは決して風化させてないけないし、
その為にも壁の欠片であっても資料は後世に残し、
被爆者の方々の言葉は、この耳で聞いておく責任がある。

亡くなった父親から、もっともっと戦争の話を聞いておけば良かった、
と在り来たりの後悔を今更ながらしている。
それでも大昔何かの折に
「戦争終わった時、どう思った?」
の問いに
「そやな~、ほっとしたなあ」
と言ってたのを今でも覚えている。

戦争に負けて悔しいとか、これからどうなんねやろ~と言う不安より
「ほっとした」
それが「戦争が終わった」って事やねんなあと。

あの日の広島の空は、
平成26年夏の大阪難波の空より
もっともっと真っ青な、雲ひとつない快晴だったらしい。

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