今年の夏学校で肝試しをすることになりなぜか俺達上級生が下級生のチビの
面倒を見ることになり3人組のチビ(全員女子)達の面倒を見なきゃならなくなった。
いちいちビビる事はないのだが(仕掛けは俺の友人達がやっている)この
三人、暴走気味で暗い中でも散り散りになってしまい探すのが大変だ。
二人捕まえた後一人を見つける。
「何やってるんだよ!」
「おにいちゃん!巨人がいたよ!」
怖いというより『凄いものを観た!』という感じでチビがはしゃいでいる。
「巨人?」
よく観ると近くが理科室なので人体模型でも見たんだろう・・・。
全くこんな学校に巨人なんか出るわけないだろうが!
こうしてドタバタの(殆どチビたちの面倒見に近い)肝試しが終わった・・・。
年末、クラスの女の子が俺に声をかけてきた。
「この間はありがとう、はい!これ返すわね」
そういえばこの子に漫画を貸していたんだっけ・・・。
「ああ『進撃・・・・』」このとき俺はようやくあのときのチビの意味を
理解し血の気が引いた・・・・。
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意味がわかると怖い話1499 「肝試し」
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