私は小学校2年生の女子。ルールはかならず守るいい子だ。
ところが、とあるルールを守れなくて、今は苦しんでいる。
「給食は、アレルギー以外、好き嫌いなどで減らしたり残したりせず、
全員必ず同じ量を食べきること。おかわりはいくらでもOKだが、減らす
ことは許さない。」
これである。私は沢山は食べられないし、食べるのが遅い方なのだ。
先生にいつも「どうしてそんなに食べるのがいつも遅いの!」と叱られて
辛い。クラスのみんなは、そんな私を気にかけて、「牛乳で流し込めば
いい」など速く食べるコツを色々教えてくれた。
しかしある時、私は自己流で速く食べるコツをつかんだ。
そうしたら先生は見直して可愛がってくれるし、給食は楽しいし、みんなも
見直して輪に入れてくれて、いいことづくめ。私はここ最近、給食のち
みんなと一緒に昼休みに外で走り回って遊んで、お掃除している。
「しかし、どうやって食べるの速くなったの?」
「口を大きく開けるのがコツだよ。拳が入るくらいにね。」
手の甲の赤い跡は、私の努力の勲章である。
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意味がわかると怖い話1358 「クラスのルールを守るいい子」
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