事実上フジテレビに「M-1グランプリ」を掠め取られた
ABCが、関西で若手の登竜門として伝統ある
「ABCお笑い新人グランプリ」を
結成5年以内→10年以内
関西中心の活動→全国OK
賞金100万円→300万円
と「M-1化」してリニューアルしたのが
「ABCお笑いグランプリ」である。
ただ残念ながら関東ローカルのテレビ朝日では放送されない。
でも、どうなんやろ?
月亭かなめ・ぜんじろう、前田一球・写楽と言うビックネームを世に輩出した
上方の歴史あるお笑い大会を、簡単に全国に擦り寄って行っても良いものか?
審査員にしても
関西お笑いの重鎮 太平サブロー
この大会の受賞者 ハイヒール・リンゴ、板尾創路
M-1でも審査員を務めた 渡辺正行
までは理解できるが、
ナレーターの天野ひろゆきさんを含めるのは如何なものか?
ABCお笑い新人グランプリ時代はアイドルを審査員に加えたりしていたが、
今回、M-1テイスト、「ガチ感」を出すのなら、プロのお笑い陣で固めるべき。
確かに天野さんはお笑いへの造詣も深く、よく研究されているようだけど、
やはり門外漢では限界がある。
構成作家等の裏方さんを一人入れては、と考える。
優勝は「かまいたち」
銀シャリ、スマイルが準決勝敗退で姿を消してる中
鉄板ネタを披露すれば、しゃーないかなー、だいたい5年前の優勝者だし、
と思う一方、
THE MANZAI 2011決勝進出した「学天即」の「松竹の中堅」かと見紛うようなネタも好きだし
昨年の優秀新人賞の「さらば青春の光」の「200那由他(なゆた)」はツボにきた。
「ジグザグジギー」のテンドンも嫌いじゃないし、
「三日月マンハッタン」世界観も、他の沖縄出身芸人との違いをもっと見てみたい気分。
「M-1化」の一方
「漫才でも、コントでも、ピン芸でもなんでもアリ」という
きっどさんが従来より提唱していた「笑いのIWGP」は将来において楽しみだ。
今回決勝に残れなかったピン芸人に、来年は是非奮起して頂きたい。