ある日T氏は、神様から念じることによって、
念じたことが実現する能力を得た。
T氏のあまりにも平凡な人生に神様が恵んだ最高の能力であった。
夢を見てこの事を知ったT氏であるが、
当然ながらT氏は信じなかった。
「こんな能力を、俺になんか神様がくれるはずがない。」
しかし、T氏は半信半疑で適当なことを念じると
それが実現するので信じるしかなくなった。
「驚いたな…。これは素晴らしい能力を手に入れた」
素晴らしい能力を手に入れたT氏だが、会社には行くことにした。
長年の習慣だからである。
仕事も無事に終え、車での帰路の途中、
T氏の前に、車に乗った憎たらしい上司が居た。
「そうだ、上司が交通事故にあうように念じよう」
上司は死にT氏も死んだ。