Quantcast
Channel: こちら、きっどさん行政書士事務所です!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 9807

ドラマ「半沢直樹」で香川照之演じる大和田常務が平取締役に留まった理由は、会社法上の都合?

$
0
0

ドラマでは北大路欣也演じる中野渡頭取が社内融和の為に、
実際は腹にイチモツもニモツもあって、社内の派閥争いを有利に進めるため
あえて大和田常務を平取締役への降格へと処分を留めているけど、
原作では出向への準備段階として平取締役降格となっている。

これは当然で、取締役の解任は株主総会の専権事項である。

会社法 第339条  役員及び会計監査人は、いつでも、株主総会の決議によって解任することができる。

取締役会では代表取締役の代表権を奪ってただの取締役にする事は出来ても
取締役をクビには出来ない、ましてや頭取の鶴の一声では無理。
ただ、辞任はいつでも出来るので実務的には
「大和田君解っているね、辞表を書きたまえ」とか言うんだろうけど。

因みに社長や専務、常務と言う役職は社内規定であり会社法では決められていない。
登記事項証明を上げてくれば記載されているのは「代表取締役」か「取締役」か「監査役」だけ。
だから「常務を平取に格下げ」は社内規定・定款によっては頭取・社長の一存で決められますな。

ただ、メガバンクの場合は銀行は「金融持株会社」にぶら下がってる形になっている。

東京中央銀行のモデルである三菱東京UFJ銀行株式も100%の株式を金融持株会社である
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が保持している。

同じ図式が東京中央銀行に当てはまるとしたら
取締役会で過激な発言をしても、議事録は株主は金融持株会社だけなので他は閲覧する事が出来ない、
よって大和田スキャンダルはうやむやに出来るのかも知れない。
(それこそ金融庁検査で大問題なるだろうけど)

原作第3作目「ロスジェネの逆襲」まで読んでないんで不明だけど
映画では絶対、大和田常務が復権してそう。
香川照之のあのキャラを手放すわけ無いもん。

ペタしてね

Viewing all articles
Browse latest Browse all 9807

Trending Articles