今朝Facebookで
「今夜の中秋の名月はなんと満月です!」
って書き込みを見て、はぁ~と思ってた。
「中秋の名月」とは旧暦8月15日の夜の月の事。
旧暦、つまり太陽太陰暦は月の満ち欠けによるので
1日が新月であり、15日が満月である。
がしかーし!
天文学的に満月と言うと
「月と太陽の黄経差が180度となる事」であり、それは瞬間である。
(因みにこの事象を「望」と呼ぶ」
その瞬間が日本において旧暦の8月15日とは限らない。
日本では昼間の場合もあるし、月が出ていないかも知れない。
それに満月とは月相14(月相とは月の輝いて見える部分の変化)であるが、
これは月齢とは一致しない。
だいたい月の公転周期は30日ぴったりではない29.530589日である。
よって月相14すなわち満月の月齢は13.8~15.8の範囲を変動する。
だから「十五夜お月様」は必ずしも満月(月相14)とは限らないのである。
今年の満月は本日旧暦8月15日の20時13分だけど、
次に「中秋の名月」に満月が観られるのは、なんと8年後2021年!
東京オリンピックの翌年である。
しかもこれだけピーカンの中秋の名月もなかなか無い。
きっどさんもどこかの観月会に参加しよかな?!