山梨県八ヶ岳南麓天文台の台長、串田嘉男と言うおっちゃんが
FM電波の異常から
『近畿圏でM7・9以上の揺れの兆候がみられる。早ければ9月6日の前後1日、5日から7日にかけて地中浅い場所での地殻地震、つまり直下型地震が発生するかもしれない』
なんて物騒な事をぬかしてるんですな。
因みに「山梨県八ヶ岳南麓天文台」とは私設の天文台、つまりこのおっちゃんが勝手に建てた天文台であり
すばる望遠鏡などを持つ国立天文台なんかとは根本的に違う事をまず認識しておく必要がある。
串田嘉男氏はアマチュア天文家としては彗星や小惑星を発見している、まあ天文ファンとしては「憧れ」のレベルの方なんだけど、
『流星観測では(FM電波を計測する)記録計を使うが、流星の出現時だけ変化がみられる記録計の基線に、その流星が出ていないのに異常(ギザギザの線)が現れたことがあった。すると、その2日後に北海道の奥尻沖を震源とするM6・5の地震(93年8月8日)が起きた。これを契機に地震と基線変動に相関関係があるのではないか、と研究を始めた』
とこの辺りから雲行きが怪しくなってきたんですな。
正直、このおっちゃんマスコミを使って
「○月○日にどこどこで大地震が発生する!」
とぶち上げたものの(幸いにも)空振りに終わった、という前科が過去に何度もある。
「地震の前には地下の岩石を破壊するので電磁波を発生させる」
のは事実だけど、残念ながら現代の科学では未だそれを具体的な地震予知に繋げるまでに至っていない。
ましてや「9月6日前後に近畿圏でM7.9以上」なんて断定的な予知が出来るとは到底考えられない。
彼の地震予知に根拠が無いとは言わないけど、
どれだけ的中し、反対にどれだけ外れているのかのデータも一緒に公開して頂きたいと思う。
まあ、ご本人よりも、囃し立てるマスコミに問題がある気もするけど。
「9月5日は新月やから危ない」なんて唱える人もいるけどー
では、ここできっどさんの長年の研究の成果を発表しよう!
『太陽と月と地球が一直線に並ぶ満月と新月の時は引力の影響を受け巨大地震が起こりやすい。
事実地球上で発生するM8.5以上の地震の47.41%は満月、新月の日の前後72時間に発生している』
これを読んで「へえ~」と納得した貴方!
もう詐欺にひっかかってますよ!
「72時間」と書かれると判り難いけど3日間。
「新月とその前後72時間」でなんと7日間!満月前後も含めると14日間!
月齢の周期はおおよそ29.53日なので14日を割ると「約47.41%」
つまりM8.5の地震であろうと、M1の地震であろうと、台風が上陸する日であろうと、
隣の犬が鳴く日であろうと、お通じがあった日であろうと
偶然に発生する事象の確率は必ず
『47.41%は満月、新月の日の前後72時間に発生している』のである。
そんなもんです!
と言ってると、
『串田氏が継続してデータを分析したところ、9月2日夕現在、「9月5~6日は発生時期ではなく、今月下旬以前の発生の可能性はない」と結論づけたという。』
ハイハイ、やっぱりね。