小学生の集団下校の列に車が突っ込むという、痛ましい事故が発生した。
死者3名、重傷者1名
だが事故の最中、ある青年が奇跡的に小学生の一人を事故から救った。
青年がその場に居合わせなかったら被害はさらに拡大していただろう。
地元の人達は、その青年の勇気ある行動に感銘を受け彼を称えた。
勇敢な青年は一躍時の人となった。
そして、その青年が事故当時の模様を振り返り語ってくれた…
前方から小学生の列がやってくるのが見えたんですが、
その後方を猛烈な勢いで車が迫ってきたんです。
普通、小学生の列が見えたらスピード落としたり、徐行したりするじゃないですか。
あれは危ないなと思い、僕は小学生の列に駆け寄りました。
僕の悪い予想は現実のものとなり、最悪な事に
車はふらついて小学生の列に向かって突進していったんです。
車道の横は、すぐ田んぼになっていて歩道と呼べるスペースは全くありませんでした。
車の進行する角度を考えても田んぼの方向へ子供を押しても車から逃れられないと思って
咄嗟に一番前を歩いている女の子を車道側に引き寄せました。
僕一人の力では子供一人を助けるのが精一杯でした。
子供たち全員を救ってやれなくて本当に残念です。
事故の後、車を運転していた人がヨロヨロと車から抜け出して逃走を図ろうとしていたので
僕は近くに落ちていた鉄パイプで殴り倒し、すぐに救急と警察に連絡しました。以上です。