『俳優の内野聖陽(44)が、芸名の名前の読み方を本名の「まさあき」から「せいよう」へ改名することが9日、分かった。他人から「せいよう」と呼ばれることが多く、「自分でも心の中で読んでることがありました」という理由から決断。』
と言う芸能ニュースを見て、
日本で古くからある「有職読み」ってのを思い出した。
敬うべき古人の実名(諱)の漢字を音読みにして敬意をあらわす習慣ですな
藤原定家を本来の「さだいえ」ではなく「ていか」と呼ぶのが代表例。
日本を始め東アジアでは昔は、実名(諱)を呼ぶと言うのは失礼にあたる
と言うか絶対的なタブー。
織田弾正少忠平朝臣三郎信長(時によって名前・官位は変わる)
と言う正式名称の「信長」って部分ね。
ここを呼んで良いのは親と上司だけって言われるので
ドラマなんかで秀吉が「信長さま~」なんてのは本来絶対有り得ない。
なんで呼んだらあかんのんか?は実名を使って呪いをかけられるから、てな説があり、
だから女子に至っては自分の実名をさえも死ぬまで知らないらしい。
話はかなり逸れてしまったけど
だからこそ、古人であろうが敬意を称して
敢えて名前を音読みに変えて呼ぶのが「有職読み」
これから派生して現代でも
「若し下の名前の読み方が判らない場合は、音読みで呼んどいたら失礼にあたらない」
なんてマナーを若かりし頃に習った記憶がある。
結局何が言いたいのかと言うと
「別に読み方だけ、しかも音読みになら、わざわざ改名せんでも良かったのに」
と思いつつ、歴史ドラマにあれだけ出演されてる内野聖陽さんが有職読みを御存知ないわけ無いので、
「はっは~ん、反対に有職読みしてくれ!って事かな?でも自分からそれ言うのもなんか、、、」
と感じたりするのであります。