学生の頃、5000円札を盗まれたことがあった。
体育の時間の後のことだった。
「先生!お金を盗られました!」
その一言で授業は中断。かくして犯人探しが始まった。
物々しい雰囲気の中、全員財布の中を出した。
5000円札が入っていたのは3人。緊迫した空気になった。
そしてとどめの一言。
「お札の右下に小さく名前を書いておいた」
犯人は見つかった。そいつは俺を泣きそうな目で見てた。
俺は目を背けたよ。そいつは停学処分に処されたらしいのだが、ことがことだからな。
学校にいずらくなったらしく、自主退学ということでやめてしまった。
まぁ、めでたしめでたしっていうわけだ。それにしても驚いたよ。
まさか札に名前が書いてあったなんてな・・・・・・・全然気付かなかったよ。
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意味がわかると怖い話1082 「5000円札を盗まれた」
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