$ 0 0 妊娠3ヶ月の彼女と海に行った。浜辺で見上げる夜空は最高だった。 そんな時彼女は「北斗七星が綺麗」と呟いた。確かに綺麗だった。 さらに彼女は「あら、北斗七星の下にある星は何星かしら。すごく輝いてる」と言った。 もちろん、僕には見えなかったが「あれは全てがうまくいく素敵な星だよ」 と言ってあげた。 それから半年後、僕は大好きな彼女と結婚し、その一年後には子供が生まれた。 しかし、その赤ん坊は、ありえない話だが、どことなく彼女に似ている気がして嫌な気分になる。 名前は妻の希望で「かさね」と名づけた。