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「日本の領土問題ー北方四島、竹島、尖閣諸島」  保阪正康・東郷和彦著 ☆☆

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ホントはちょっと前に読み終えていたんだけど
森喜朗元首相とプーチン大統領の会談が行われたこのタイミングで紹介したい。

実際に外務省の官僚として実際に北方領土返還交渉に長年携わった
東郷和彦氏の話であるだけに、非常に重く、興味深い。

ネトウヨ諸君からは売国奴扱いされる東郷氏であるが、
何度も何度もチャンスを掴みながらも
ロシアも返還する気、満々であったにも係わらず
現時点において歯舞諸島の「諸」さえ帰って来ていない原因は、
四島一括返還に拘る、現実的対応が出来ない
「夢みる夢子ちゃん」の右翼諸君の大声であり、
その世論誘導してしまった自由民主党の政策ミスに尽きる。

2001年の「イルクーツク声明」の後、
ことごとくチャンスを自ら潰してしまった日本政府。
2009年の「不法占拠」発言により交渉は凍結され
完全に北方領土返還への扉は閉ざされてしまった。

しかし、奇跡が起こった。
いや多分、「奇跡」ではない、
閉ざされた扉を、水面下で何度も何度も
民主党政権下であいても、外務省官僚達はノックし続けていた、
その結果である。

今度こそ、絶対このチャンスを逃してはいけない。
北方領土返還&日露友好条約締結は対ロシアだけではない。
対中にも牽制となり、尖閣問題にも良い影響を与える。

その為にも、自民党と政府は
「四島一括返還」に拘らない、
現実的な対応が出来る世論作りに腐心すべきである。

ネトウヨが跋扈する現状で
その右翼を支持母体とする安倍政権としては困難な選択を迫られるが、
若し実際に「北方領土返還」なれば、憲法変更よりも歴史に名を残す宰相となる、
そう信じて、勇気を持って決断して頂きたい。


ペタしてね

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