まず隕石というのは小惑星が地球に落下してきた物。
小惑星とは岩石を主成分に形成されている物で
火星と木星の間にある『小惑星帯』からやってくる。
我々は「小惑星群」と習ったけど知らん間に名前が変わってる。
これまた我々の頃は
「火星と木星の間に在った惑星が爆発して粉々になった物」
と習ったけど、現在では反対に
「木星の引力により、惑星になりきれなかった惑星の素」
と言われている。
「火星と木星の間にあるもんがなんで地球にぶつかるねん?
水金地火木土天海冥って習ったぞ!」とお怒りの貴兄、
小惑星が全て円軌道なら永遠に地球にぶつかる事は有り得ない。
ただ中には楕円軌道の奴もおって、地球軌道の内側まで入って来ると
角度によっては地球と衝突する可能性があるんですな。
なにせ軌道が確定して小惑星番号が付けられた天体だけでも30万個以上、
実際には数十万個以上存在する?と言われているから、
もういつつっこんで来ても不思議ではないし、
今回のように直径10mクラスでは「落ちてくるまで判らない」のである。
それに比べて、夜に流れる「流れ星」
しし座流星群やペルセウス座流星群は、
殆どが彗星の忘れ物である。
彗星も太陽に接近して来るときは楕円軌道なので、地球の軌道を横切ったりする。
その時に、無数の塵をいっぱい残していくんですな。
その残していった塵の中に、反対に地球が突入していくと流星が流れるんですな。
だから、しし座流星群が33年毎に大出現するのは
しし座流星群の素となる彗星(母彗星という)が33年周期で太陽の周囲を廻っているから、
そのテンペル・タットル彗星が彗星の素をたっぷり撒き散らかした直後に地球が突入すれば
多くの彗星が流れて「流星雨」が観られるって原理である。
(最近はそう単純でもない、2年後3年後に大出現する場合もある、と判ってきたけど)
彗星のダストである、しし座流星群らの時の流星は
明るい見えても、数ミリグラムから数十グラム程度の小さな物で
しかも、かなり粗い氷で出来ているので、地表にまで落ちて来る事は、
まず「有り得ない」と言って良いと思う。
安心して空を眺めて、お願い事を唱えて頂きたい。
ただ1908年にロシアで起こった
「ツングースカ大爆発」
は隕石や隕石孔が発見されていない事からも、
小惑星ではなく、彗星本体が衝突してきたのでは?と言われている。
こうなると彗星由来でも
「・・・くんと恋人になれますように」と3回唱えてる場合ではないですな。