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〔NHK大河ドラマ〕八重の桜 第4回「妖霊星」はドナティ彗星だけど、天頂で尾は伸びません

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この「妖霊星」は1858年に地球に接近した
「ドナティ彗星」ですな。

トルストイの「戦争と平和」内でも登場する
「1811年の大彗星」と並ぶ19世紀を代表する大彗星ですな。
京都の実相院にも観察記録が残るくらいだから日本でも明るく観測されたんでしょうな。

が~しっかし!
ドラマでは彗星と言えばしばしば、
夜暗くなってから、天頂付近で尾が伸びる姿
で表現されるが、実際に尾が大きく伸びる明るい彗星が観測出来るのは
朝か、夕方に太陽の出る沈む方角である。
これは彗星のコマが太陽の熱によってガス化して
それが太陽風によって太陽と反対側に尾として伸ばす。
近日点辺り、つまり太陽の周辺にいないと彗星は大きな尾を形成しないのである。

実際「ドナティ彗星」が絵画として残されている
ウィリアム・ダイス「ペグウェル湾-1858年10月5日の回想」においても
夕空の中を流れる星として描かれている。

因みに次にドナティ彗星が地球に接近するのは3811年である。


ペタしてね


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