松竹ヌーベルバーグの旗手から、ATG、
反権力的な立場からの作品が多く、
「青春残酷物語」「絞死刑」「日本の夜と霧」「日本春歌考」
辺りはビデオ(DVDやブルーレイじゃなく)で観たけど
ただただ「しんどい」作品だった。
「夏の妹」は栗田ひろみが可愛いかったけど。
でもなんといっても大島渚監督が世界的に注目されたのが
「愛のコリーダ」
ヘアー解禁なんぞまだ遥か先、裁判にまでなった。
裏DVD販売と根本的に違うのが検閲制度に対する批判だったって事ですな。
興行的にヒットした作品としては教授のピアノが印象的な
「戦場のメリークリスマス」ですな。
余りに有名なビートたけしの
「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」のあの台詞(曲名にもなってる)
実はビートたけしは勝新太郎が降りてしまった代役、
教授もジュリーがライブでスケジュールが空かなかった代役、
と今となれば「でもしか」が運命的なキャスティングとなった訳ですな。
しっかし、きっどさん世代には大島渚は映画監督よりも
「いつも怒ってるおっちゃん」だった。
『朝まで生テレビ』なんかでよう吠えたはった。
それも脳出血で倒れはってからは、
「御法度」を撮ったものの、ちょっと見ていて辛かった。
再び病状を悪化させはってからは表舞台から姿を消されて、
最近どうしたはんねんやろ?と思ってたら訃報が。
日本映画専門チャンネルあたりでまた追悼特集を組まれる事は確実、
それだけの監督だった。
しんどいけど頑張って観て見よう。