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〔邦画〕 「阪急電車 片道15分の奇跡」 大阪人が観ると何か釈然としない印象が、、

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観終わった後、何か釈然としない。

相手は何ら救いの無いロクでもない人間、
そんな輩への最良の対処の仕方は
「つきあいを止める事」

どうも、この発想は我々大阪人には湧いてこない。

そうこの映画(小説)の舞台は
西宮から宝塚の阪急今津線、
同じ関西であっても、きっどさんの住む近鉄大阪線とは全く世界なのである。

婚約中に他の女性を妊娠させた上に、婚約破棄してそちらと結婚するという男、
彼女にDVをはたらくチャラ男、
周囲への思いやりに欠けるうるさいおばはん連中、
クラスメイトを仲間外れして優越感に浸るガキんちょ。

確かにロクでもない面々だけど、
それは彼らの一面でしかない。
人それぞれ合う合わないはあるけれど、
だからと言ってその解決手段を「縁を切る」と出してしまう事は
大阪人としては簡単には辿り着かない。

特に電車の中でうるさいおばちゃん連中、
あんなんふつーにおるもん。
大阪の下町なら、宮本信子の方がたぶん嫌われる。
電車の中で注意したければ
「おばはんうるさいねん」と言えば宜しい、
南果歩も「わたし高いノンかなわんわ~」と言ったらええねん。

でも、それが阪急沿線と近鉄大阪線の違いですな。
全国区で持たれてる関西のイメージは我々近鉄大阪線
(若しくは南海空港線)のおばちゃんなんだろうけど
阪急沿線のマダム達からしたら
「いっしょにされたら困るざます」って処なんだろうな、
そんな主張が思い切り込められた一作。

同じ西宮でも阪神沿線はまたびみょーに違うってのがややこしいけどね、
次は誰か「近鉄電車 片道5分間の奇跡」って映画を近鉄信貴線を舞台に撮ってくれへんかなあ~?
あっ、道明寺線でもええで!


ペタしてね


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