今回の総選挙、あれだけ騒ぎ立てながら、
結局「脱原発」は争点にならなかった。
「脱原発」を旗印に上げた党は尽く埋没した。
その点においてのみ、橋下将軍さまの読みは当たっている。
東日本大震災から一年半が経ち、被災地以外の争点は経済政策、雇用問題へと傾いている、
即ち「やっぱり目先の自分の生活が第一」と、
これは残念ながら当然の結果と言えるであろう。
自民党が歴史的大勝をしたの原因の第一は勿論「民主党へNO」票が流れた事にあるが、
しかしそれに加えて有権者の心を掴んだのが、安倍総裁がいち早く打ち出した金融政策、
その稚拙な手法はともかく(自分でも修正してるし)
現実的に直ぐに為替、株価に反映された事に、期待を膨らましたのだ。
決してネトウヨ達のようにタカ派的な外交政策を全面的に支持した訳ではない。
それは石原慎太郎率いる「維新の会イースト」が全く支持を集める事が出来ず惨敗した事でも実証されている。
もう日本国民は疲れ果てている。
「辛抱」するのも限界、
そろそろぱ~っとしたい、
明るい明日を目指したいのだ。
「何が変わる」と期待した民主党政権は、
きっどさんが3年3ヶ月前に言った「所詮、同じ穴の右翼」て通りになった。
それでも日本国民は3年3ヶ月前に否定した自公政権に戻りたい訳ではない。
「民主党政権よりはマシ」なんて考えてた?てのは勝った自民党の驕り。
「所詮、同じ穴の右翼」である。
耳障りの良い言葉を駆使して、国民に痛みだけを強いた小泉政権でもない、
勿論、病気を言い訳に「身内にクビを切られる前に」と、
何ひとつ結果を残さずに政権を投げ出した第一次安倍政権なんて論外である。
若し戻りたいとしたならば「消えた20年」の更に前であろうか、
日本経済が世界を制覇?なんて幻が微かに見えかけた
「バブル経済」の頃であろうか?
その後「バブル崩壊」としてのツケが余りに大き過ぎて一種のタブー化されているが
日本が最期に輝いた「バブルの頃に戻りたい、もーこんな我慢ばかりで、何ら夢の持てない生活は嫌!」
安倍晋三が示した金融政策はド素人のモノだったかも知れないが
それでも先に述べた通り、為替と株価は反応した。
バブルのようなドンチャン騒ぎは無理にしても、景気が好転して少しは贅沢が出来るかも知れない。
その為には金融緩和だけでは効果は薄い。
経済界のは決して「脱原発」は望んでいない。
経済界が望む「法人税減税」を実現する為の選択肢は
消費税大幅増税か、赤字国債を垂れ流して将来の国民にツケを回しまくるしかない。
「強い日本」
それは一部のネトウヨを除いて、
「軍事大国日本」ではない
「経済大国の座再び」である。
しかし経済界は身に染みて知っている、
中国・韓国は決して敵ではないし、敵にしてはいけない、
彼らは大切な、ビジネスパートナー。
中韓の経済発展を望みこそすれ、
彼らの経済が失速して、結果的に日本が世界二位に繰り上がっても、
それは何の意味も持た無い。
そしてお馬鹿なネトウヨ達と違って時期総理の安倍晋三も、それは良く判っている。
憲法改正なんかしても、日本経済にとってデメリットこそあれ、メリットは何も無い。
一部日本国民の自己満足と、成し遂げたと思い込む政治家の名誉欲為だけの事。
昔、「石原慎太郎国際ネッシー探検隊」なんて組んでいた暴走老人なんかと違い、
現在の安倍晋三はリアリストである、と今は少しだけ信じていたい。
「同じ穴の右翼」である事には違い無いにしても。