『日本商工会議所は15日、都内のホテルで自民党の安倍晋三総裁ら執行部と懇談会を開いた。安倍総裁は冒頭、環太平洋連携協定(TPP)に関して「『聖域なき関税撤廃』を突破する交渉力が自民党にはある」と述べ、政権を獲得した場合、交渉に参加する可能性を示唆した。』
これできっどさんが昨日書いた記事
「衆院選挙12月16日投票、都知事ダブル選挙に!民主&維新&みんなのTPP連合で橋下首相誕生か?!」
が根底から変わってくる。
都市型政党である民主党に比べて、地方・農村を支持基盤とする自民党は
TPP参加に消極的なのは当然の事。
だからこそ野田首相は「TPPを次期総選挙のマニュフェストにする」と宣言していたのである。
それが解散・総選挙が確定した翌日に一転
『安倍自民総裁TPP参加の可能性示唆』
は余りに準備が良すぎやせんか?って疑問が浮かぶ。
昨日突然「定数削減確約なら16日に解散しても良い」との野田首相の発言が出た党首討論の場でも
安倍自民党総裁は「えっ?!」っという顔を一切しなかった。
「16日解散しても良い」は民主党内部でも超サプライズ、
その時の党首討論の国会内は大きくどよめいていた。
実は安倍総裁は事前に知っていた、
いやこれこそが野田首相と安倍総理二人で描いたシナリオだったのではないか?
現在、民主党からポロポロ離党者が出ているが
野田首相としては、元々そいつらザコは選挙になっても落選組みだから
「選挙費用が助かってちょうど良いわ」としか考えていない。
問題は党の副代表であり農水大臣としての閣僚経験もある鹿野道彦らTPP反対派が
党を割って分裂した場合である。
野田首相を彼らを排除して、この際党分裂した方が選挙を戦い易い
と考えたのではないか?
分裂後の旧民主党・野田グループは、結果的に大きく議席を減らすかも知れないが
政策的な方向性は同じとなり「新の都市型政党」と為り得る。
「0増5減」等々の定数削減も一票の価値が有利な農村票と、都市票の格差を減らすものである。
そして、安倍総裁が今日になって「TPP参加の可能性示唆」
しかも相手は日商会頭である。
これはズバリ、選挙後のしかるべき時期に
自・公・旧民主野田G・維新
の連立を視野に入れた、
いや既に現時点で野田・安倍の密約が為されていて
その二人での「ヤラセ」の第一歩が昨日の党首討論ではなかったか?
日本維新の会にフラれて、苦し紛れに減税日本と手を組んだ
太陽の党の埋没は決定的。
だいたい極右石原を支持するようなネトウヨくん達は余り投票に行かない。
ネット上で支持されているだけで、それが実際の投票行動に結びつくかは疑問。
橋下徹将軍さまも、これで自らの出馬は100%無くなった。
もうこのタイミングで大阪市長辞任は許されないし、
将軍さまは負ける喧嘩はしない。
とりあえずは50議席獲得を目標に
「キャスティングボードを握る」政党へ日本維新の会を成長させ
総選挙後の国会の行方を睨む。
将軍さまは日本維新の会を昔の日本新党、
みんなの党を新党さきがけとイメージして
自らは細川元総理としてトップに立つと考えていたかも知れないが
今回に関しては「後だしジャンケン」どころか、最後まで出さなかったのが功を奏した。
反対に石原慎太郎に関しては珍しく先陣を切ったのが失敗だった。
やはり80歳という年齢に焦りがあったのか?
総選挙後は、今度はTPP参加を巡って自民党内が分裂含みとなる番。
そうなると、自民TP反対農村グループと、旧民主党TPP反対組が一体となって
再度の政界再編、来年年末に解散、参院選挙とダブル選挙、
そこで満を持して橋下将軍さまが自ら出馬ってシナリオだろうか。
その時に小沢一郎は裏でどんな暗躍を?!てのも興味深い。
で脱原発や、オスプレイ問題はどこへ行った??