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文化勲章と文化功労者はどう違う?!

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まず『文化功労賞』
ではなく『文化功労者』
である事を確認。

『文化功労者』
とは
「文部科学大臣が候補者の選考を文化審議会に諮問し、その選考した者のうちから文部科学大臣がこれを決定する」
方々の一種の「リスト」であり、350万円の終身年金が貰える。

『文化勲章』
とは文字通り勲章が頂けるのである。
しかも11月3日文化の日に皇居で天皇から直接授与される(親授)
「科学技術や芸術などの文化の発展や向上にめざましい功績のある者に授与される」
相当格の高い勲章である。

ただ、文化勲章に限らず、勲章には一切金品等の副賞や年金は付かない。
いや日本国憲法第14条3項
「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。」
によって付ける事が出来ないんですな。

でも、なんとか「文化の発展向上への貢献者に報いたいとの」事で
文化勲章とは別制度として昭和26年に文化功労者顕彰制度が創設された。
よって文化勲章受章者は原則として前年度までに文化功労者として顕彰を受けた者の中から選考するようになった。
だから、現在では『文化功労者』は『文化勲章』へのノミネートのようになっていて、
「文化勲章は金メダル、文化功労者はひとつ下の銀メダル」
のような誤った感覚を持たれているのかも知れない。

慣例として、その年にノーベル賞を受賞した者で文化勲章未受章である者には、文化勲章が授けられる。
よって、山中伸弥教授がこの度授与される訳なんだけど
お若いのでひょっとしてまだ文化功労賞になって無い可能性がある。
その場合は当然、同時に文化功労者に選ばれる事となるんですな。


【追記】
山中伸弥教授は一昨年に文化功労者に選ばれていました~

平成14年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏が
当時、島津製作所のサラリーマンだった為か、まだ文化功労者に選ばれておらず
文化勲章との同時授与になっている。


ペタしてね


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