清盛が西光をひたすら蹴り倒すシーン。
勿論、フィクションだろうけど激烈でしたな。
大昔の花登筺原作ドラマ
「ぼてじゃこ物語」のシーンを思い出したね。
普段は紳士面してても
ヤーコはやっぱりヤーコ
何かあったら豹変して本来の暴力団員としての姿を顕す。
いくら貴族としての普段は過ごしても
平家はやっぱり「武士」であり、
何かあれは羊の皮を脱ぎ捨てて「暴力装置」と化する。
ヤーコも武士も、いくら大人しそうだからと
甘く見て調子にのると、えらい目に遭うって事ですな。
そんな意味で、伝統美的な殺陣ではなく
生理的な痛みを感じる「蹴り倒すシーン」は
平家の「武士としての真の暴力性」を描く演出としては良かったと思うし、
それが白河上皇が言っていた「野良犬」と言うキーワードが、
ここに来て効いてきている。
あれだけ「死刑復活」に抵抗を感じていたのに
「西光斬首」即決ですな。