$ 0 0 その女の子は 『僕が声をかけても無視するばっかりだった』 たぶん耳が聞こえない 『絵を描いたりもしてみたんだけど、反応すらしてくれない』 たぶん目も見えない だから突然 『女の子の手をきつく握って』 られて初めて語り手の存在を知ってキョトンとして 『「ごめん」と女の子の頭を撫でて謝った』 て 『女の子はとびきりの笑顔を見せた』 ただ如何に『女の子』とはいえ異性が同じ病室に居るのは不自然なので 女の子は幽霊かも知れない。